東京・神楽坂にあるコハルアンで、5月18日(木)から展示会「秋田の小さな博覧会Ⅱ」を開催いたします。
去年に引き続き、ナウビレッジが秋田で見つけた素敵な手仕事がずらりと並ぶ予定です。

今回の初お目見えは、りょうび庵の曲げわっぱ。
秋田杉の特性を活かしたシンプルで機能性に優れた、おひつや弁当箱などをご紹介します。

大館の曲げわっぱは、寒冷地で雪に埋もれながらゆっくりゆっくり育った秋田杉が使われているため、木目の間隔が細かく、真っすぐ整っているのが特徴です。
手にとると、杉の爽やかな香りも。

りょうび庵については、新刊のフリーペーパーでも詳しくご紹介しているので、お読みいただけると嬉しいです。
そして、もうひとつの初お目見えは、中山人形。
湯沢市で受け継がれる土人形の郷土玩具で、樋渡人形店が製作しています。

こちらは、土鈴の「羽子板宝船」。
珊瑚、小判、打ち出の小槌、鯛、宝船と、縁起物づくしのモチーフが描かれた羽子板の中は、空洞で土玉がひとつ。振るとカランカランと音がする土鈴になっています。
こちらは、「鉞兎(まさかり うさぎ)」。

その名のとおり、うさぎがまさかりを担いでいます。むかしばなし「金太郎」のワンシーンだそう。
樋渡人形店は、五代目の樋渡徹さんがおひとりで製作されているので、製作数にも限りがあり、特に人気の品はなかなか出回らないのが現状です。ナウビレッジも、数年越しに入手することができました。
今回は、このほかにも、かまど猫、横手梵天、土鈴のハタハタ、なまはげなどが並ぶ予定です。

こちらの「こけし箸」は、昨年に引き続いて2回目のご紹介ですが、改良を重ねて、より美しく仕上がりました。
製作は、阿部始こけし店で、こけしの絵付けは三春文雄工人が描いてくださっています。

(写真・左から)小野寺正徳型、三春文雄型、小椋泰一郎型で、この他に小椋久四郎型もあります。

また、おッ!と目をひく「木地山系こけし」も揃いました。
こちらは、三春文雄工人による樋渡治一型。
定番のラグビーシャツのような縞模様から、かわいらしい水玉模様をまとった子まで。一度見たら、忘れられない圧倒的な存在感があります。

こちらは、高橋雄司工人による「子守りこけし」。
肩の後ろから、ちょこんとのぞくお顔が、たまらなくかわいいこけしです。


そして、高橋一成工人による、かわいらしさがアップしたこけしたちが届きました。
(写真・左から)蓋物のこけし、桃太郎、ブレーメンの音楽隊、小椋泰一郎型、鹿島様など。

ちなみに鹿島様は、湯沢市にある鹿島様がモチーフになっているのだそう。確かに、よく似ています。

この他、藁細工職人 武田謙一さんの「みごほうき」や「花入れ」、田口召平さんの「樹皮細工」や「イタヤ細工」も並びます。

秋田の風土や歴史がぎゅっと詰まった、素朴であたたかな手仕事が並びますので、お近くにお越しの際は足をお運びいただけたら嬉しいです。


秋田のちいさな博覧会 Ⅱ
2023年5月18日(木)~6月11日(日) *最終日は17:00まで
□ 木地山系こけし
□ イタヤ細工の小物
□ 八橋人形
□ 曲げわっぱ etc
※詳細は、コハルアンのInstagramにて→https://www.instagram.com/utsuwa_koharuan/

フリーペーパーvol.10 できあがりました!2023年5月16日発行です。
どうぞよろしくお願いいたします。