秋田は、稲刈りシーズンの終盤です。
最近はめっきり少なくなってしまいましたが、この時期は干している藁を見ると、なんとも嬉しい気持ちになります。

こちら(↑)は愛媛で撮影したものですが、藁を乾燥させて、牛のエサにするためのもの。円錐形なのは(上の方が屋根の形をしているのは)、雨が降っても中にしみこまないように、だそうです。
愛媛では「わらぐろ」と呼ばれていましたが、地域によって呼び名がいろいろあるようで…、

秋田では何て呼ばれているんだろう?
そんな疑問を解決したくて、Instagram(@nowvillages)に「これを何と呼びますか?」と、投げかけてみたところ、ありがたいことにみなさんから色んな答えが返ってきました。

わらぐろ、はさがけ、はさかけ、ワラニオ、ねじりほんじょ、ホニョ…など!
思った以上に呼び名がイロイロで、驚きました。
しかも「ワラニオ」と「ホニョ」は秋田の呼び名で(県内でもこんなに違うとは!)、ホニョは「ほにお」が語源だそう。
そして宮城の「ねじりほんにょ」は、なんとゆるキャラにもなっているそうで、、、
か、か、かわいいー!!! すっかりファンになりました(笑)!
円錐形とはちょっと違うこの形(干し方)は秋田でも見かけましたが、こうして見ると確かに、何かの生き物に見えてきます。


ん…? そうか、ここから人形道祖神が生まれた、、、なんて地域もあるのかも?と、想像が広がります。


お米作りがもたらす文化は、私たちが想像する以上に大きなものなのかもしれませんね。
風習、言葉、食、信仰など…、藁があるから生まれた文化があることに、改めて気付かされたのでした。(Instagramで回答くださったみなさま、ありがとうございます!)
そして、ナウビレッジも年末に向けて、干支の藁細工の準備を進めています。
来年の干支は、うさぎ…!

どうやったら、うさぎに見えるか…、職人さんと試行錯誤中です。
12月のお披露目になると思いますが、楽しみにお待ちいただければと思います。
おまけ:大迫力の藁マンモス(愛媛/2018年頃の撮影)
