粋でかわいい秋田焼

この夏は、秋田の伝統工芸についてわりとハードに勉強していますが、そんな折、秋田市のお世話になっている方から「秋田焼」をいただきました。

  

 

秋田焼とは、明治26年から秋田市で作られていた焼きもので、急須や湯呑みなどの茶器が作られていました。

釉薬をかけない素焼きの無釉陶器で、使うほどに色ツヤが増し黒光りしてくるのが特徴です。

 

使い込んだものと新品の急須を並べてみると、その違いは歴然!まるで別物のようです。

  

  

遊び心にもあふれていて、急須を傾けてお茶を注ごうとすると、蓋の部分からぴょこんとカエルが飛び出します。

  

  

垣間見える小さなお顔とその表情は、何度もお茶を注ぎたくなってしまう可愛らしさ。芸が細かい…!

  

 

秋田に引っ越してきてすぐの頃、どうしても秋田焼の作り手さんにお会いしたくて、当時生後3ヶ月の子どもを抱っこして工房に向かったのですが、到着した工房はガラーンとしていて誰も居ず…。

工房の前で立ち尽くしていたら、たまたま通りかかったご近所さんが「ここはもう作っていないのよ」と教えてくれました。

 

あれから4年…。

不思議なご縁で、秋田焼の急須と湯呑が、わが家にやってきてくれました。

  

 

だるまの目もコロコロ動いて、なんだか生きているよう。

粋で遊び心にあふれた焼きものの面白さに、今更ながら惹かれています。

 

めまぐるしく過ぎていく日常のなかで、ふと立ち止まってクスッと笑ったり、芸が細かいなぁ~と感心しながらじーっと見つめたり。そんな楽しい時間を過ごさせてもらっています。

 

 

  

 

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