先日、東京から友人が来てくれたので、一緒に人形道祖神を巡りました。
これが最高に楽しかったので、こちらで情報をシェアしたいと思います。
ガイドブックはコレ!

・村を守る不思議な神様 こちら→
・村を守る不思議な神様2 こちら→
人形道祖神を巡りたいと思っても、googleでは位置情報は殆ど出ません。なので、この本に掲載された手書きマップだけが頼り。人形道祖神めぐりの必需品です。
しかも「村を守る不思議な神様」と「村を守る不思議な神様2」に掲載されている情報は、それぞれ異なるので、2冊持っているのがベストです。
先ずは、仙北市周辺へ。(「村を守る不思議な神様」26ページを参照)
本には、秋田内陸線の松葉駅周辺に3か所設置と書かれています。
・畑中

仁王様の案内板の横にある鳥居をくぐって小高い山を登りますが(結構な急斜面)、今年は定位置に仁王様がいませんでした。
3年前に来た時には、立派な仁王様がいたのですが、作り替えを辞めてしまったのか、、、残念です。せっかくなので、3年前鎮座していた写真を(↓)。今はもう拝めない貴重な写真になってしまいました。

・高屋
こちらは、二年前に来た時すでに作られていなかった(本によれば、2018年の時点で既に作られていなかった)ので、今回も山は登らず。
・吉田の藁人形
線路を越えて、吉田という集落へ。道すがら案内板などは何もありませんが、森の入口にある小さな鳥居が目印です。

鳥居をくぐるとすぐそこに、いらっしゃいました! この先にある神社を参道の入口で守っているようです。

手には鉄パイプで作ったクワのような武器を持ち、お顔も藁で作られています。
写真で見るとお顔が大きい五頭身ですが、実物は森と一体化していて本当にかっこいいです。
次は、美郷町周辺へ。(「村を守る不思議な神様 2」24ページを参照)
秋田県埋蔵文化財センターから車で2分くらいのところにある旧池田氏庭園払田分家庭園の駐車場に車を止めて、真山の高梨神社へ。
・真山のショウキサマ

参道から少し外れた右側の木にいました、ショウキサマ!
知らずにここを通ったら驚いて腰を抜かすだろうな…というくらいの存在感。キリリとした顔のお面と体格の良さが魅力です。しばらく作り替えていないのか、胸の飾りが落ち、おへそも取れかかっていました。
次は、本堂城跡へ。
ここのショウキサマは、美郷町歴史民俗資料館の入口に飾られているものと同じなので、人形道祖神に興味のある方はもしかしたら見かけたことがあるかもしれません。
・本堂城跡のショウキサマ


まるでラピュタのワンシーンを思い起こさせる世界観。
くりっとした丸い大きな瞳で、人々の動向をしっかり見つめているよう。自然の景色に溶け込みながら、静かに佇む姿が印象的でした。
続いて、大仙市へ。(「村を守る不思議な神様」56ページを参照)
ここからはお面のオンパレード。車でめぐりながら、たくさんのお面に出会えます。




街のあちこちに祀られたお面を探していると、あれも!これも!不思議と道祖神に見えてきて、なんでもない納屋や積み上げられた木材さえも神秘的なモノに見えてきます。
そんな面白い体験ができるのも、道祖神めぐりならではだなぁと思いました。
・斉内のオニョサマ

全身しっかりガードされたオニョサマは、カバーが反射して少し見にくいのですが、そのおかげで劣化も少なく、きれいな姿を拝むことができました。
地域の方々から大切に守られていることが伝わってきます。
極めつけは、大仙市豊川へ。(「村を守る不思議な神様 2」を97ページを参照)
・北観音堂のオニョサマ
ここのオニョサマは格別です。卓越した技で彫られたお顔がとてもリアルで凄みがあり、カメラを向ける気になれませんでした。(写真がなくて、ごめんなさい…)
でもインパクトは唯一無二の存在なので、興味がある方は、ぜひ自身の目でご確認ください!
今回は巡れませんでしたが、湯沢には「キング・オブ・道祖神」と呼ばれる巨大な道祖神もいますので、機会を見つけてまた県南、県北をめぐりたいと思います。

湯沢の人形道祖神(写真は3年前のもの)
まさに宝さがしをする感覚で、秋田のルーツを探るような濃厚な時間が過ごせる「秋田人形道祖神ツアー」。みなさんも機会があれば、ぜひめぐってみてください。
