この冬、新たに誕生した「和紙の鍋敷き」について、ご紹介します。

藁の鍋敷きから着想を得て作らせていただいたこの鍋敷きは、ふわっと優しい手触りと軽さが特徴です。
和紙なので水に濡れても乾きが早く、オーブン料理の天板や角皿をのせたり、お鍋をのせたり、料理中のフライパンのせたり、さまざまなシーンでお使いいただけます。

優しい風合いは調理器具やうつわとの相性も抜群で、お気に入りの調理用具を傷つけてしまうこともありません。

恥ずかしながら…、私が小さいころ、実家ではタウンページを鍋敷きに使っていました。
あの厚さと安定感がちょうど良く、家族でお鍋を囲むときは、当たり前のように登場していたタウンページ(タウンページさんごめんなさい汗)。
湯気と笑い声に包まれた、あったか~い食卓でしたが、この鍋敷きは、まさにあの感覚とよく似ています。笑
そう、重たいお鍋を、優しくストンと受け止めてくれるのです。

制作してくれたのは、愛媛県中央市の和紙のイシカワ。
20年以上愛されているロングセラー商品「和紙の草履」を手掛けている和紙問屋さんです。草履に使われている紙ひもと同じものを使用しているので、強度は立証済み。
和紙をこよって編んでいるので、切れたり破けたりすることもなく、長くお使いいただけます。
近年は、稲刈りの農業機械コンバインの登場で、長い藁を保持することが難しくなりました。
農家の負担を考えれば、やむを得ないことではありますが、それでも愛おしい藁文化を残したい、もっと暮らしに取り入れたい!という私の思いに、和紙のイシカワのみなさんが耳を傾けてくださり、今回こうして制作が実現しました。
完成に向けて試作を重ねてくれた、和紙のイシカワの石川さん、スタッフのみなさん、作り手の職人さんには感謝しかありません。

紙ひもなので、紐の繋ぎ目がどうしても見えてしまいますが、ここからほつれてくることはなく、使用にも問題はありません。
鍋敷きを通して、「和紙ってこんなに強かったんだ」「使い勝手が良いね」など、和紙の魅力を身近に感じていただけたら嬉しいです。

和紙の鍋敷き
価格 1,800円+税
サイズ 18㎝×18㎝ 厚さ3.5㎝
制作 和紙のイシカワ(愛媛県四国中央市)
オンラインショップ(https://nowvillages.shop-pro.jp/)で販売中です。興味のある方は、のぞいてみてください。
またショップなどへの卸しもしていますので、ご希望の方は、info@nowvillages.com までご連絡ください。ご質問などもお気軽にどうぞ。
頼もしい台所用品として、長く愛される商品になりますようにー。
これからどうぞ、よろしくお願い致します。