【暮らし】建築力士像のこと

仙北市の雲巌寺(うんがんじ)で、建築力士像を見つけました!

建築力士像とは、力士(お相撲さん)の姿をした彫刻のことで、上半身は裸、腰にまわしや布を巻いています。

鳥居や山門、軒下などにちょこんと佇んでいることが多く、縁の下の力持ちと言わんばかりに、柱や軒などを全身で支えています。

雲巌寺の力士像は眼力が鋭く、鬼のような形相をしていますが、表情や様相は寺社によってさまざまです。

 

以前に見た伊佐爾波神社(道後)の力士像は、どちらかというと可愛らしい顔つきでユニークな力士さんでした。「ど、ど、どうして、そこに…?!」と尋ねたくなるような風貌です。(笑)

えひめ建築めぐり(伊佐爾波神社の力士像 ↑ )

 

   

雲巌寺の創建は、1450年。

力士たちは山門の四方にいましたが、この山門は秋田県有形文化財に指定されていて、見事な着彩の痕跡も見られます。両サイドには、威厳のある仁王門も!

なぜ力士なのか?については諸説ありますが、日本古来の神事や祭りとして親しまれてきた相撲が関係していると言われており、大地の霊を鎮める、地を固める、という意味があるようです。

  

小さいながら目を惹く存在感は、彫刻の巧みな技術ゆえでしょう。端々から、彫刻師の意地とプライドが感じられます。

  

 

   

そして、ここ雲巌寺には、白岩焼による千体仏があるそうです。

境内には見当たらなかったので、たまたま居合わせたご住職さんに聞いたら「中(本堂)にありますよ~、入っていいよ」と言ってくださったのですが、子ども達が騒いでいたので、また次回ゆっくり訪れることにしました。

 

秋田に来てからは大好きな建築探訪ができていませんでしたが、こうして力士さんたちとご対面できて感慨ひとしお。白岩地区を訪れる方には、おすすめしたいスポットです。  

   

 

雲巌寺

秋田県仙北市角館町白岩前郷33

  

  

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