【暮らし】三種町とカッパ伝説のこと

先日、秋田県山本郡の三種町(みたねちょう)に行ってきました。

三種町に入った途端に表れる、カッパをモチーフにした看板の数々…!

運転中で写真は撮れませんでしたが、高速道路沿いに立つ看板(いわゆる市町村を記した看板)も、カッパが温泉に入っているデザインでした。特産物とか名所がデザインされているのがわりと一般的なのに、カッパって…!(笑)

 

 

この町には、角助堤という沼があります。

ここで採れる「じゅんさい」は生産量が日本一と言われ、じゅんさいの町としても知られています。(ウワサによれば、世界じゅんさい摘み採り選手権大会も行われているとか⁉)

じゅんさい沼のPRポスター(三種町森岳じゅんさいの里活性化協議会)

産直には、このオシャレなポスター(↑)が、ででででーーーん!!!と貼られていて、ドロドロした沼のイメージが一新されました。純粋に、カッコいい沼だなぁ~!と。

 

沼は、春から夏にかけて鮮やかな緑色の葉で一面が覆われるようですが、カッパ伝説はこの沼で誕生したそうです。

 

お話はこちら(↓)。  

『昔々、そこにカッパが住んていた。ジュンサイを採る人の舟にいたずらをしたり、水浴びする子供をおぼれさせたりしてみんなを困らせていた。ある時、角助という人が沼でカッパを待ち伏せし近づいたところを持っていた棒でピシャリ。村に連れて行ってこらしめようとすると、ごめんしてけれ。泣く泣く謝って、これからは沼でおぼれそうになっている人を助けると約束した。それ以後はそこでおぼれる人はいなくなったそうな。(ホットアイあきた(通巻381号) 1994年より)』

  

 

カッパ伝説は各地にありますが、本当に不思議です。

生まれ故郷の茨城(牛久沼)にもカッパ伝説があり、沼に近づくといたずらをされるという話だったような気がします。沼は意外に危ないので、子どもは近づくなという大人たちからのメッセージが込められていたのかもしれません。

 

ふと思い出したのが、愛媛の「カッパの狛犬」。

愛媛県西予市の若宮神社には、日本で三体しかないと言われる「カッパの狛犬」があると聞いて実際に拝みに行きましたが、本当に不思議な像でした。(他は、岩手県遠野市の常堅寺、長崎市の諏訪神社にあるようです。)

河童が逃がしてもらったお礼に鯛を届けたという話が元になっていて、カッパが小脇に鯛を抱えています。

昔話に鯛が登場するところが、なんとも愛媛らしいですよね。カッパが鯛を抱えているなんて、きっと日本でここだけ。かなり稀少な像です。

地域の人々に撫でられて、頭はすっかり平らにすり減り、手はなぜかビヨーンと伸びている謎の多い石像でした。

小さな神社でしたが境内はものすごく静かで、気のせいか首筋が終始寒く…、鳥肌が立ったまま消えなかったのを思い出します。

   

各地に伝わるオニや神様はそれぞれ容姿や特徴が違うのに、なぜかカッパだけは全国共通。どこへ行ってもだいたい同じ風貌で伝わっています。

たぶんその背景には、浮世絵や日本画に描かれたカッパの容姿、小噺に登場するカッパの特徴が影響したと考えられますが、一番効力があったのは誰の作品だったのか、実に興味深いです。(これから調べてみようと思います。)

いつの時代も、怖い話や悪いウワサほど猛スピードで広まるので、きっとカッパの話も、人々の好奇心をあおるゴシップネタとしてどんどん拡散されていったのでしょうね。

 

 

親近感があるのに、どこか近寄りがたいカッパのキャラクターは、子どもへの注意喚起や興味を引くのにうってつけです。

今、わが家の子どもたちは2歳と4歳ですが、このカッパの絵本にドハマりしています。

シゲタサヤカ著「カッパもやっぱりキュウリでしょ?」

キュウリ大好きなカッパが、道端で出会ったのはキュウリ…?らしき物体だったのですが、実は…、というお話。

たまたま図書館で借りたのですが、カッパのセリフも、テンポも、結末も面白くて、1日4回くらい読んでいます(笑)。そして読んでいる私も毎回楽しい (*^-^*) 。

 

以前に借りた「ぼくんちのおふろ」にも、カッパが登場しましたが、これも面白かったです。

イヤイヤ期でお風呂に入りたがらない次女を、「(私)お風呂入ろう」「(娘)ヤダ!!」という流れから、「(私)お風呂にカッパいるかもしれないよ?」「(娘)え?ほんと?」という感じで、すんなりとお風呂に誘導できた記憶も。

こうして考えると、カッパたちに日々の子育てを助けてもらっています。カッパさまさま!

これらの絵本、お子さんがいらっしゃる方にはおススメなので、ぜひ読んでみてください。図書館にもきっとあると思います。

  

◎ シゲタサヤカ著「カッパもやっぱりキュウリでしょ?」講談社(2014年) HP▶

  

  

  

  

  

 

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