秋田に移住して驚いた3つのこと(暮らし編)

2021年、新年度になりました。

わが家は子ども達の進級くらいで生活に大きな変化はありませんが、この春から新天地で生活をスタートさせるという方や、秋田に移住されるという方もいると思います。

ということで、今回は秋田に移住して驚いたことについて書いてみようと思います。

  

1つめは、食文化(味)の違いです。

毎日生活していくうえで欠かせない食事。物流業界が頑張ってくれているおかげで、日本全国どこへ行ってもだいたい同じようなものが手に入るのは本当にありがたいことですが、やはり地産のものを食べたいという思いもありますよね。

秋田に来て驚いたのは  ①調味料の違い  ②山菜が多い  ③麹が安い  ことでした。

 

秋田の調味料は、どちらかというと濃いめの味付けに適したものが多く、独特の風味があります。

秋田の味覚にまだ慣れていない私は未だにいい塩梅が分からず、移住から3年経った今も醤油難民です(涙)。愛媛で慣れ親しんだ、ほんのり甘い麦みそもこちらではなかなか入手しにくいので、時々恋しくなります。

 

山菜はかなり豊富で、旬の時期には八百屋さんや地元のスーパーに見たこともないような山菜がずらりと並びます。

が、こちらは未だに手を出せずにいます。理由は、調理法が分からないから(汗)。天ぷらくらいしか思い浮かばないのです。

  

嬉しいのは、麹が手に入りやすくて安いこと。

袋入りされた麹をスーパーや道の駅など、わりと色んなところで買うことができます。今まで少しハードルが高かった味噌、甘酒、漬物、塩麹を自宅で手軽に作れるので、これは本当に大助かり。

  

秋田は発酵食が豊かなので漬物も充実していて、名産のいぶりがっこをはじめ、鉈漬け、柿漬け、ナスや瓜漬け、ハタハタ漬けなど、スーパーの食品売り場には年間通して色とりどりの漬物が並んでいます。最強のご飯のお供たちです。

 

土地の味は、そこに暮らす人々の風土や価値観、美意識を反映しているので、先入観を持たずにできるだけ挑戦していきたいもの。

いつか郷土料理のワークショップとかできたらなぁ(私が学びたいなぁ)なんて妄想も広がります。

 

  

  

 

2つめは、子育て支援事業の違いです。

 

今まで埼玉、茨城、愛媛の子育て事業に関わったりお世話になってきましたが、なかでも秋田はまだ発展途上?といった印象です。

 

県庁所在地の秋田市は充実しているかもしれませんが、私が暮らす地方では、子どもの送迎や預かりをお願いできるファミリーサポートの制度やシルバー人材センターによる子育てボランティアなどの支援がありません。

愛媛にいた時は、これに頼りきりだったので、この制度がないと知った時は「どうやって子育てしたらいいの?」と、途方に暮れました。

 

一時保育はあるので保育園入所前には活用させていただきましたが、「預けに行く」ではなく「家に来てくれる」サポート、つまり母業を助けてくれるようなシステムがないと、身寄りも知人もいない子育て世代の移住者は緊急時など身動きがとれないんですよね…。

 

私自身が病気になってしまったとき、子どもが風邪をひいてしまったとき、夫が仕事で動けないとき、ちょっとでも子育て世代をサポートしてもらえるシステムがあったらいいのになぁ…と、切に思います。

 

でも、そんな環境だからこそ身に付いたのは「人に頼る」という術です。

なかでも相談できる友達を作る、顔が見えるご近所さんと仲良くなる、この2つはとても大切。

慣れない土地で知り合いを増やしていくのは勇気もいるし口で言うほど簡単なことではありませんが、なるべく自分から積極的に外に出て行ってネットワークを構築していくことが、最終的には自分の身を守ることに繋がります。

  

移住者がちょっとだけ頑張って取り組んでいくことのひとつかもしれません。

  

  

 

3つめは「雪を捨てる」という概念です

そもそも秋田は積雪量が多いと聞いていましたが、集積所などに集められた雪は大型トラックが回収し定められた河川敷などに捨てられています。

今まで雪は勝手に消えていくものだと思っていたので、この事実を知った時にはとても驚きました。

  

捨てているというよりは、自然に還すといういい方が正しいのかもしれませんが、そこにはお金と労力と時間がかけられています。しかも一時的な集積場がない住宅地などでは、専門業者を自費で頼んで雪を捨てることもあるそうで、これが結構高いのだとか。

   

でも自然物の雪でさえこうして捨てられているのだから、私も飽和状態になったモノや思考は意識的に捨てていかなければ!と気付かされました。

歳を重ねていくと、自分でも気付かないうちに背負っているものが増えていて、気付いたら荷物に押しつぶされそうになっていることがあるんですよね。必要最低限のモノに囲まれた暮らしの見直し、大事です。

 

 

 

ちなみに「移住者」はどのくらいで「地元民」になれるのか、知っていますか?

地域によって基準は様々で、埼玉にいたときは30年と言われ「長いな~」と驚きましたが、愛媛では3世代といわれ驚愕しました(笑)。さて、秋田はどうなんでしょう?

  

新たな土地での暮らしは気力も体力も必要ですが、「住めば都」を目指してがんばりたいもの。地域の先輩方に学びながら、風土や価値観をゆっくり吸収していきたいと思います。

 

新年度、がんばりましょう!

 

  

  

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