春の彼岸にお供えする「削り花(けずりはな)」をご存知ですか?
地域によっては彼岸花(ひがんばな)と呼ぶところもあるそうですが、これらは木を削って作られた造花で、彼岸にお墓に供える花のこと。戦後、生花を入手することが困難な状況下で作られ始め、東北地方を中心に広がったと言われています。
地域によって色も形もさまざまで、秋田県東部の私が住む地域では雪景色に映える鮮やかなピンクと紫と黄色のこんな削り花が作られています。(↓)

先日、作り手の鈴木三郎さんご夫婦を訪ね、制作風景を見学させていただきましたが、初めて見る東北ならではの風習と手仕事に心を動かされました。
朴ノ木(ほうのき)を薄く削り、それを組み合わせて花びらを作り、着色をするという一連の工程で、鈴木さんご夫婦は手慣れた様子で細やかな作業をスピーディーに進めていました。
時折、ご夫婦の笑い声が響いたり、ご近所の方が薪ストーブに暖をとりに来たり、休憩時間にはみんなで缶コーヒーを飲んだり。作り手にとっても使い手にとっても、日常の中に削り花の文化が深く浸透している様子を知ることができ、ますます削り花への興味が湧きました。

帰宅後、図書館に走り文献を探しましたが、こうした民俗文化は(作り手の減少もあり)現状把握がなかなか難しいのが現状です。
一年ほど前、Instagramで削り花について投稿したら「私が住んでる地域にもありますよ」とコメントをくださった方が何人かいらっしゃいましたので、(こういう反応、本当に嬉しいです #^.^# )今回、思い切ってみなさんに呼びかけてみることにしました。
東北やその周辺にお住まいの方で、「ウチもお彼岸に削り花を供えるよ」という方や、「地域にこんな削り花があるよ」など、削り花が身近にあるという方がいらっしゃいましたら、写真を撮って送っていただけたら嬉しいです。

「教えて!!東北のみなさん!」
春のお彼岸に「削り花」を供えるという方は、写真を撮って送ってください。
① 削り花の画像
② 投稿者のお名前(ニックネームでもOK)
③ お住まいの地域(〇〇県〇〇市/〇〇県東部とかでもOK)
インスタのメッセージに送っていただいてもOKですし、メールに送っていただいても大丈夫です。→ info@nowvillages.com
※送っていただいた画像は、SNS等でご紹介したり、次号のフリーペーパーのコラムの欄に掲載させていただく場合があります。掲載させていただいた方は、フリーペーパーが出来上がり次第(※次号発行は初夏を予定)お送りさせていただきますので、④送付先住所も併せてご記入いただけると助かります。
各地の削り花情報、ぜひぜひお待ちしています!どうぞよろしくお願い致します。
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