秋田の手仕事を紹介するフリーペーパー「いま、秋田村から」vol.5を発行しました。
今号は、イタヤ細工の特集です。
私が初めてイタヤ細工の工房を訪れたのは、秋田に移住して初めて迎えた春。雪がようやく溶けてきた頃でした。
まさに地域の特異性を活かした手仕事で、作り手の佐藤定雄さんご夫妻、本庄あずささんのお人柄にも惹かれ、それから何度も工房に足を運ばせていただきました。(その時のことをブログにも書いています → 2019年3月 / 2019年10月 / 2020年10月)

秋田角館の伝統工芸として息づき約200年。
最盛期には30軒ほどあったイタヤ細工の工房も、今は2、3軒になってしまいましたが、当時から変わることのないシンプルで使い勝手の良いモノ入れは暮らしに身近な日用品として、今も多くの人に愛されています。

佐藤さんの工房では、姪のあずささんが4代目の後継者として控えています。
高齢化や後継者不在が嘆かれる手仕事界。最近は工房を訪ねても「後継者がいなくてねぇ」としんみりしてしまうことが多かったので、“姪っ子”が救世主になるというストーリーが私の心を明るく照らしてくれました。今号では、イタヤ細工の歴史や制作工程に加えて、あずささんへのインタビューも掲載。ほのぼのとした工房の雰囲気をお届けできたらと思います。

コロナ疲れか、はたまた育児疲れか…、最近は本を読むのがしんどい時が多いので、今回はイラストを多めに入れ『眺めて楽しい一冊』を目指しました。
まだまだ恥ずかしいレベルのイラストですが(汗)、秋田の手仕事の魅力、工房のあたたかな雰囲気、イタヤ細工の素晴らしさをお届けできたらと思います。

・フリーペーパー vol.5 イタヤ細工 http://nowvillages.shop-pro.jp/

※バックナンバーの在庫がなくなってしまったため、vol.1~vol.5を再編集した「いま、秋田村から 1」をkindleにて出版しました。
いま、秋田村から 1
手仕事にみる秋田の風土と文化 Kindle版 Nowvillage (著)
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