2020年10月22日発行の本「暮らしの図鑑 民藝と手仕事」に、コラムを書かせていただきました。

お世話になっておるコハルアンのはるやまさんが繋いでくださった今回のご縁。コラムのお話をいただいた時は「ありがたい♡」と思ってお受けしたいのですが、完成した本を見てビックリ( ゚Д゚)! 編集や執筆に携わる方々のメンバーの凄いこと…!(私なんかで良かったのかしら?と、ページをめくりながら背筋が凍る思いがしました。)
この本は翔泳社が発行する「暮らしの図鑑」のシリーズ作で(詳細はこちら→)、本書は日本に根付く民藝や手仕事を特集したもの。図鑑と銘打つだけあって、日本各地の手仕事がくまなく掲載されており、難しくなりがちな民藝についても分かりやすい文体で解説されています。
これから手仕事を集めたいなぁとか、もっと民藝について知りたいなぁと思っている人にはおススメの一冊です。224ページで、読み応えもあります。

本文は「長く使いたい暮らしの道具と郷土玩具61 × 基礎知識 × 楽しむ旅」のコーナーに分かれていますが、私は「楽しむ旅」で、愛媛と秋田の作り手さんについて書かせていただきました。
愛媛は、砥部焼の長戸製陶所から始まり、郷土玩具の両村信恵さん、水引飾りの村上三枝子さん、しめ飾りの上甲清さんについてご紹介。
秋田は、角館の樺細工を作る佐々木常安さん、こけしの高橋雄司さん、郷土玩具の八橋人形伝承の会、星耕硝子さんをご紹介しています。

そう言えば、取材で星耕硝子を訪れた時、上甲さんのしめ飾りが工房入口に飾られているのを発見し、偶然の再開に嬉しくなりました。写真(↓)の左端にしめ飾りが移っています(#^.^#)。

東京のお店で、数年前に購入したものだそう。
場所は違えど、あぁ全部繋がっているんだなぁ~、手仕事に導いてもらっているんだなぁ~と、手仕事が繋ぐご縁に感謝した瞬間でした。

今までも、きっとこれからも、人や手仕事のご縁に導かれていくであろう私の仕事。執筆しながら、作り手さんに教えてもらった事や学んだことのひとつひとつを思い出し、日々の出会いやご縁を大切にしていこうと改めて思いました。
そして小まめに記録することも忘れてはいけないと。高齢化が進み、自然素材が入手しにくくなっている手仕事もあるなかで、こうした本にまとめるという作業は(根気と資金がいりますが)とても大切なこと。私も、歴史の長い手仕事について調べる時には、明治や昭和に書かれた本を手掛かりにすることがありますが、地域に根付く手仕事は生き方の教科書でありそこに暮らす人々のアイデンティティーに繋がります。
この本「暮らしの図鑑 民藝と手仕事」も、いつかそんな存在になったら嬉しいなぁと思います。まぁそこまでいかなくても(笑)、日々の暮らしを楽しむためのヒントがたくさん詰まっているので、視野が広がり楽しい時間を過ごせるはず。書店やネットで見かけたらぜひチェックしてみてください。読んでくれた方の心に、どうか届き(響き)ますように—。どうぞよろしくお願い致します。
こちらから購入できます↓
・翔泳社ホームページ https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798165455
・Nowvillageオンラインショップ http://nowvillages.shop-pro.jp/
※Amazonからも購入できるそうです!
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暮らしの図鑑 民藝と手仕事
長く使いたい暮らしの道具と郷土玩具61×基礎知識×楽しむ旅
出版:翔泳社(著者:暮らしの図鑑編集部)
発売:2020年10月22日
定価:本体1,800円+税
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