【秋田折々】あけびのほろ苦初体験

秋田折々〔あきた おりおり〕というタイトルで、コラムを書いていこうと思います。

先日、手掛けているフリーペーパーをWeb公開したことで(こちら)、このところ情報発信のあり方について考えていました。

これまでブログは日記のように思うままを書いていて、たまに業務連絡みたいになることも多かったのですが、発信する情報を自分なりに厳選したいと思い〔秋田折々〕を始めることに。

秋田の衣食住や手仕事をテーマに、体験談や心が動かされた出来事、面白かったことなどを綴っていけたらと思います。移住者だからと意気込むつもりはありませんが、きっと今だから感じることができる秋田の文化や風習があるはずで…。地域に馴染めば馴染むほど、当たり前の日常として受け入れてしまう豊かな風景を、大切に心に刻んでいきたい、記録していきたいと思いました。

小さな試みとして、毎回イラストも添えていこうと思っています。ご覧のとおり残念なくらいへたっぴですが、モノを観察しながら思考を整理する時間が今の私には必要で、写真とは少し違う角度とスピードで見つめることができるような気がしています。

のんびり更新していきますので、たまにのぞいていただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願い致します。

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第一回は「あけび」です。

  

秋真っ盛りの10月上旬、産直できのこやりんごと並んで、あけびが売られていました。「あけびだ~あけびだ~あけびだ~!」と、思わず3回連呼。恥ずかしいくらい驚いてしまったのは、もちろん初対面だったから。

初めてのあけびを前にテンションが上がったもののルックスが微妙だったので、目を皿のようにして、しばし観察。私が想像していた「山の果樹」とは、だいぶ様相が違いました。

青あざ?(青たん?青なじみ?)のような薄紫の色味は、なんだかちょっと痛々しくて、傍にいた子どもたちに「ねぇこれ、あけびだって~!」と見せても無反応(笑)。外観から果樹と想像するのは、かなり難しいようです。

家に帰って包丁を入れると種が多くて、ぎょぎょぎょとビックリ! かえるの卵みたい…と心の中でつぶやきながら、 急いでスマホを取り出し食べ方を検索しました。

種とそこにまとわりつくトロトロした部分をスプーンで口に入れてみると、あらまぁ見た目とは裏腹に、ほんのり甘くて美味しい~! うんうん頷きながら、スイカのように種だけぺーっと出して食べました。

実の部分はそのまま食べたら苦かったので、こちらもレシピ検索してバラ肉と合わせた甘辛炒めに。お醤油とみりん、少しの塩と砂糖と味噌を入れて料理しました。「果実を料理するなんて、なんだか不思議な気分~♪」と、あけびを料理している自分になぜかちょっと酔いしれながら、フライパンでジュージューと。

さて、いただきまーす!と大きな口で勢いよく食べてみると、ん??あれ?? に、に、に、苦い……!!!

肝心なあく抜きをすっかり忘れており、苦さ満点のおかずになってしまったのです。あぁ大失敗。私の微妙な表情を察した子どもたちや夫は、もちろんあけびの炒め物には手を付けずに完全スルー。隣の皿に盛られたサイコロステーキをパクパク食べていました。量が少なかったのが幸いで、ゴーヤチャンプルを初めて作った時のことを思い出しながら(こちらも下処理を忘れた苦い思い出)無言でいただきました。

今まで知らなかった食材に出会えることは、移住者としての楽しみのひとつ。地元の方に食べ方や処理の仕方をきちんと聞かないと今回のような失敗もありますが、40歳になっても初めてのことにチャレンジするのは子どものようにワクワクするもの。

秋田には寒冷地ならではの保存食やお漬物も多く、まだまだ知らない食材(手を出せずにいる食材)がたくさんあります。きっと長い冬を乗り切る知恵がたくさん詰まっていることでしょう。

近づく冬の足音に怯えてばかりいないで、短い秋を存分に味わわなければ!と、思わされました。

初めましてのあけびさん、これからどうぞよろしくね。(次はもうちょっと美味しく調理するからね。)

  

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